2016年09月

9月28日(水)

はじめての仙台。知り合いから勧められた牛タン屋さんがあったのだけど、予定がタイトだったので、寄ることができなかった。

帰りの新幹線に乗る前、駆け足で食べたラーメン、すげえ美味かった。旅先のラーメンで当たりを引くと嬉しい。

9月19日(月)

午前中、反町で途中下車して神奈川学園の学園祭へ。クラスごとの出し物で、中学2年生のあるクラスが「笑い」をテーマに研究発表をしたのだけど、夏休み中に取材協力?みたいなことをさせてもらったので、クラスの皆さんから学園祭にご招待された。いや、クラスの全ての皆さんが招待する気があったかは分からないけれど、担任の先生からご招待された。

研究発表の展示スペースでは、中学生の女子がお客さんに「浅草演芸ホール」とか「東洋館」を紹介していて、ちょっと心がときめく。

研究発表だけでなく、自分たちでも落語をやりたいということで、教室に立派な高座ができていた。学業と同時並行で落語を覚えるのは大変なことだったでしょう。本番前日まで噺を一生懸命に覚えてなんとか本番に臨んだ生徒さんもいたようで、芸人のヒリヒリ感も一緒に体験してもらえたようだ。噺だけじゃなくて大喜利までやって、大入満員だったとのこと。時間が合わなかったので失礼したけれど、見たかったなあ。

午後は、二俣川の「よこはま旭区落語・演芸祭り」へ。喬太郎師匠とご一緒できて嬉しい。街ぐるみの落語イベント、今回は最終日のみの出演でしたが、第2回も大成功でした。大喜利、馬玉師匠が絶妙な司会進行をしてくださったのに、上手い答えが出せず、残念。リベンジしたい……。

9月18日(日)

近ごろ、料理が楽しくなってきました。

数ヶ月前、テレビを見ていたら、包丁の持ち方をていねいに解説してくれていて、それを見よう見まねで野菜を切ってみたら、今までの俺の料理人生はなんだったのってくらい、力を入れずにスパスパと切れる。包丁がストレスなく使えるようになると、どんどん面白くなってくる。前座噺じゃねえけど、まずはオーソドックスな料理を覚えていきたいと思っている。

一人暮らしの時も簡単な調理はしていたけれど、ぜんぜん上手くいかなくて。最近は、自分も食べるけれど、家族に美味しいものを食べてもらいたいという思いがあるから、料理人の自覚が出てきたのかもしれない。

娘がどんどん大きくなって、離乳食もペロリと平らげるようになった。もうすぐ、乳離れして、大人と同じような食事をするようになるだろう。お母さんが出かけてる日も美味いもの食べさせてあげたいし。いっぱい覚えよう。毎回、豚の生姜焼きじゃ抗議されそうだもの。

そんなことを思っていたら、お客さんからお米が届いた。ありがたい。我が家の食卓は皆さんの善意に支えられています。

9月16日(金)

能見台、和室の会。「お菊の皿」と「宿屋の仇討」。初回からずっと来てくださっているご夫婦がいらっしゃる。本当にありがとうございます。

次回は初めての祝日に開催。和室いっぱいにするぞ。

9月14日(水)

 

駅前のさるびあホールで落語会。若手二ツ目が一人で一時間をまかせてもらえるという会。会場はおよそ100名の音楽ホール。座席もしっかりしていて、落語にはちょうどいい大きさの空間。平日のお昼に開催なので、どのくらいのお客様が来てくれるかしらと思ってモニターを見ていたら、客席がみるみる埋まっていき、開演前にはほぼ満席に。驚く。

平日のお昼から、若手の落語に100名規模でお客さんが集まるというのは、物凄いことだ。某兄さんが手塩にかけている会で、毎回兄さんが顔付けに協力している。「あそこは毎回、若手だけどいい人がでるよ」という、送り手と受け手の信頼関係があるのだろう。その信頼を壊さないように、少し舞い上がりながら、精一杯やらせていただく。

帰り、電車に乗る前に、来月に落語会に呼んでいただいているお寿司屋さんに挨拶に。落語会を企画してくださる大将は、まだお店に出ていなくて、お会いできず。

9月12日(月)

横浜から相鉄線にコトコトと乗って、市内の小学校で落語。午後から公演だったので、お昼過ぎに学校に到着するとちょうどお昼休みで、校庭でいっぱいの小学生たちが全力で遊んでいた。人口密度多い場所で、それぞれが本気で遊んでいるので、迫力がある。

小学生の前で演る機会はよくあるけれど、今回は毎日みんなが授業を受けている教室で一席。いつもの空間で聴いてもらうのが、児童の皆さんも一番リラックスして聴いてくれて良い。児童の一人が、学校まで座布団を持ってきてくれたので、こちらの用意があったのだけど、せっかくなのでそちらの座布団を使わせてもらう。リクエストをいただいていたので、「寿限無」を久しぶりに演る。落語を演ったあとの質疑応答でもバンバン手があがって、とても明るい学校だった。

教室をあとにしたら、学級委員だろうか、しっかり者の女の子が廊下で改めてお礼をしてくれる。とても仕草がきれいな人だなあと思ったら、日本舞踊をやっているとのこと。すてき。

学校を後にするときは、総出でお見送りまでしてもらった。おっさん、優しくされると胸がきゅんきゅんするよ。

帰りは、今回、企画してくださった方に昼間からご馳走になる。せっかく相鉄の方まで来たので天王町で寄り道して、松原商店街で野菜を買いこんで、帰宅。

ザ・地元デー。

9月10日(土)

午前中、午後の日吉の会に向けて準備をしていて、ふとインターネットを見たら、きょう連雀亭のワンコイン寄席の出番だと気づく。11時半開演。すでに10時25分。やばい。連雀亭の出演カレンダー、目を皿にしてチェックしているつもりなのだけど、ついにやってしまった。取るものも取らずに、家を出る。すぐに、共演の春風亭昇羊に電話して、みんなでやるべき準備をやってもらってしまう。

なんとか開演してすぐに到着。二番手で上がらせてもらったが、夏丸兄さんと昇羊さんとご迷惑をかけてしまった。申し訳がない。

すぐに、地下鉄と東横線を乗り継いで、バタバタで日吉に戻る。開場時間には着いたけれど、自分の会で、出演者がお客さんと一緒に入場するというのは、恥ずかしい話。こちらも、会場準備など、日吉に住んでいる友達にすっかり甘えてしまった。いろんな人に迷惑をかけてしまった。

気持ちを切り替えて、夜は、末広亭の深夜寄席。双葉姉さん、昇吾、遊かりさんと。今回は、自分がトリをとらせてもらった。

深夜寄席、最近はほぼ毎回200名を超えるほど盛況なのだけど、今夜も、例によって、200名を超えるお客様にご来場いただく。若手二ツ目がこんな環境で落語ができる、これはもう本当に、ひとえに寄席という存在の偉大さとしかいいようがない。200名超のお客様を前に、自分が最後に上がって、落語を演る。自分の落語が終わると、幕が下りて、お客さんが帰っていく。本来であれば、真打になるまで味わえない機会なのに。協会に入っているから、寄席に出られて当たり前ではなく、深夜寄席で超満員のお客さんを前に落語を演れて当たり前ではなく、こういった「場」が、新宿の一等地に、昔からの形のまま残っていて、2016年、その高座に上がることができる幸運を、一度一度、大事にしなければと思う。

今夜も、明るいお客様に助けていただきました。

また、寄席でお会いできる日を、楽しみにしています。

9月8日(木)

朝、家族で病院に行って、はしかのワクチンを打ってもらった。近頃、日本国内でもはしかが流行っているというニュースを何度も見るし、はてなブログで現役のお医者さんが「はしかヤバい」と言っているエントリを読んで、病院ぎらいの俺も、さすがに行ったほうがいいかなと思った。とても優秀なお医者さんで、診察室に入ってから10秒くらい、「ホントね、よくいらっしゃいましたね、打っといたほうがいいですよ、左でいいですね」などと言いながら、自然な流れで注射を打ってもらえたので、怖がる隙もなかった。午前中、病院に行ってワクチンを打つ。まっとうに社会を構成する人間になった気分だ。これを機会に、どんどん病院に行ける大人になろうと思う。

そのまま近所でお茶をして、娘がぐずつかないくちに店を出て、かみさんと娘と別れる。

さて、僕はというと、先日知り合いになった方から落語会の会場を紹介していただいたので、下見するため、京急に乗って三崎口へ。三崎口から三崎市街までは、さらに、京急バスに乗って15分強かかる。

三崎港のバス停で降りると、本当に風情たっぷりな、ずっとここに居たくなるような、本当に品川から1時間あまりで来られるのかというほど、のんびりとした港町。三崎のこの雰囲気、本当に好きだ。中学生の頃から、何か悶々としていたり、嫌なことがあったり、リセットしたい気分に駆られたときは、三崎に来ることにしている。

バス停から歩いて3分ほど。小さなスペースだったが、高座にできる大きなテーブルもあって、照明もついていて、椅子もたくさんあって、若手が落語会をやるには丁度いい場所。スペースを管理している方も、神経質に「あれはできません、これはできません」とレクチャーしてくる感じでなく、ざっかけなく好きに使ってくださいという感じ。そういう、ゆとりのある場所のほうが落語は演りやすい。さっそく、故郷でお世話になっている皆さんに相談して、細かいことは抜きにして、とりあえず一回やってみることになった。

最近、京急も色々な企画を立てて、がんばっている。三浦海岸から剣崎を経由して三崎港に至るコースは、とりわけ風光明媚で、絶好のサイクリングコースということもあり、自転車に絡めた企画が増えてきた感触。三浦半島にとにかく足を運んでもらおう、そして三浦半島を好きになってもらおう、そして、願わくはこちらに住もうという人を増やそう、そんな思いで企画を作っているのだと思う。

僕が故郷に向けてやっていることは、京急のイベントとはインパクトもお金もまるで規模が違う。けれど、根っこにある志は同じだと勝手に思って、自分なりにコソコソと取り組んでいる。

帰りは横須賀に寄って、新しく始まるお仕事の打ち合わせが一件。

打ち合わせを終えて、もう帰ろうかなと思ったのだけど、昨年、落語会でお世話になった喫茶店に寄る。お店に、このお店の奥さんのお兄さんがたまたまいらして、このお兄さんがとても物腰の柔らかい、紳士的な方だった。今度、落語のレコードを譲っていただけることになった。有難い。

今日もいろんな人と会った。

9月4日(日)

お客さんからお祝いと「獺祭」をいただく。気にかけていただいて、ありがとうございます。今度、親父んとこへ持ってって、一緒に呑んで、親孝行してるつもりになろう。親父は「獺祭」なんて呑んだことないと思うので、きっと目をパチクリさせることと思う。

第2回「鯉丸と音助」於らくごカフェ。

桂南なん師匠を特別ゲストにお迎えした。

二ツ目の会、しかも始まったばかりの会でいきなりベテラン真打の師匠にご出演いただくのはかなり畏れ多い。会場のキャパシティから行っても、お忍びで出ていただく感覚に近い。本来であれば、このキャリアの師匠は、もっと大きな規模の会になってからお呼びするべきだけど、なんとしてもこの会を軌道に乗せたい。

初回、自分たちの態勢も固まっていないのにいきなりゲストをお呼びするのもおかしいので、キリが悪いと思われるだろうが、第2回でゲストをお呼びすることにした。

深夜、二人で「南なん師匠しかいない!」「そうとも!」と決めて、次の日にその勢いのまま上野広小路亭の楽屋までお願いに伺った。これも、二人でやっているから成せる業だと思う。お話を受けていただいたあとから、「とんでもないことをしてしまった…」と、現実感が襲ってきた。

南なん師匠に出ていただく以上、内容は折り紙付きなのだけど、今回は自分の宣伝力が足りなさを実感した。一人でも多くの方に見ていただきたいので、案内もだいぶお送りした。お運びくださった方、本当に有難うございます。

今夜、らくごカフェの小さな小さな楽屋の中で南なん師匠から頂戴したお言葉は、きっと、ずっと忘れないと思う。

この会を続けていく上で、もとい落語を続けていく上で、何度も何度も思い出す基点になるだろう。「出ていただいて、本当に良かった」。二人で話しながら帰路につく。

次回は11月23日(水・祝)。初めての休日開催。

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