9月29日:二ツ目最後の高座、に接する

白楽から東横線で渋谷まで、渋谷から山手線で巣鴨。

巣鴨獅子座。ご一緒した立川談奈兄さんが二ツ目最後の高座ということで、兄さんのお客様が大勢お運びくださいました。客席があたたかい雰囲気。二ツ目最後の高座に接することができて、幸運だ。10月から真打昇進で「左平次」になられます。

談奈兄さんとは以前、首都圏大雪のなか仕事の帰りに電車が止まって足止めを食った思い出があります。談奈兄さんのようなどう見ても真打の二ツ目もいれば、俺みたいによちよち歩きの、吹けば飛ぶような二ツ目もいる。早く、より沢山のお客様に満足してもらえるような芸人にならないと。

終演後、談奈兄さんのお客様に「鯉丸さんも」と誘っていただきいてご馳走になる。過去、わが一門の兄さんもお世話になっているようで。一門の人数が多いというのはこういうときに嬉しい。出会いが多いのです。

9月28日

お昼すぎ、「芸協らくごまつり」の打ち合わせのために西新宿の芸能花伝舎へ。途中、古いお店が取り壊されて更地になっていた場所が駐車場になっていた。ここには確か、新しいビルが建つはずだったと思うのだけど。期間限定ということなのかな。じぶんのお店が駐車場になるのはなんとも言えないだろうなあ。

夕方からは西荻窪の三ツ矢酒店さんの2階で落語会。前回よりもお客様が増えてよかった。西荻の皆様に感謝。

9月27日:きらり姉さんの会

神田連雀亭、神田きらり姉さんの会にゲストで出る。二ツ目の兄さん、姉さんの「じぶんの会」に呼んでいただけるのは本当に嬉しい。きらり姉さんの一席目、まくらで僕の前座のときのエピソードに触れていただいて、袖でお姉さんの声を聞きながらいろんな記憶が思い出される。あの人は元気にしているかしらとか、あの時は不義理をしてしまったなとか。そんな感情の連続ですね。

終演後、一階のイタリア料理屋「マルシャン」で打ち上げ。蟹を久しぶりに食べた。蟹うまい。

神田きらり姉さんの会にゲストで出る。二ツ目の兄さん、姉さんの「じぶんの会」に呼んでいただけるのは本当に嬉しい。きらり姉さんの一席目、まくらで僕の前座のときのエピソードに触れていただいて、袖でお姉さんの声を聞きながらいろんな記憶が思い出される。あの人は元気にしているかしらとか、あの時は不義理をしてしまったなとか。そんな感情の連続ですね。

終演後、一階のイタリア料理屋「マルシャン」で打ち上げ。蟹を久しぶりに食べた。蟹うまい。

9月26日:深夜寄席、初主任

教えるって、むずかしい。

今日はお昼すぎから横浜で落語を交えた講義の講師として呼ばれました。前半、先生が江戸時代の長屋暮らしについて40分くらい講義をやって、後半は僕が落語をやるという構成。

前半の講義、先生が長屋の寸法から配置から人員構成から仕組みから風習から、何から何まで事細かに解説してくれて、すげえ勉強になる。正直、「そうだったんだ!」と思った項目がいくつか……。

後半の落語は、前半の講義の内容を織り込みつつ進めようとしたんですが、自分でも勉強不足のところはうまく説明しきれなくて悔しい。教えるってすごいことね。自分の血肉になって初めて人に何かを伝えられる。それが十分にやれる域にいくにはまだまだ時間がかかると思うけど、こういう機会がもっと増えるといいな。

講義が終わったあと、横浜から新宿へ向かう。末広亭の深夜寄席。途中、芸術協会の事務局に寄って、深夜寄席の折り込み用の「らくごまつり」のチラシを受け取る。事務局の人としばらく話し込んで、いくつかスイッチが入りました。「あ、やっぱりあれ、やったほうがいいな」って。スイッチ入れてくれてありがとうございます。

深夜寄席。初めての主任。大行列、大勢のお客様にてんやわんや。開演してからもモギリにいたのでよく聞こえなかったけど、一番手の松之丞兄さんがまくらで「初めてのトリですべるようじゃ駄目だ」というようなことを言ってくれてた気がする。初主任だということをプロモートしてくれて、客席も「こいつ、初トリだって。どれ、見てやろう」という、僕がやりやすい空気にしてくれた。もちろんよりプレッシャーが掛かるけど、じぶんの高座時間を削ってそういうことを言ってくれるんだから、ありがてえ。落語を好いてくれている260名を超えるお客様の前で30分以上、夢中になって落語をやれたのは財産だな。

今日はいろんな人にスイッチを入れてもらった。刺激的な日。まだ眠れない。

9月23日:兄さん、おめでとうございます!

お昼から横須賀で三笑亭小夢師匠の真打昇進披露目の落語会。同郷の兄さんのおめでたい会に出演できて心躍る。少し早めに午前中から横須賀に着いて、「あ、ここお店変わった」などと思いながら街を歩く。

久しぶりに「文具のかわしま」で文房具を買ったら、会計がセルフレジになっている。ぜんぶを自分でやるのではなく、店員さんが商品を詰めている間にお客が機械にお金を入れて会計を済ませるという形。このおかげで会計がスムーズに済んで、レジ待ちが解消されるのだそうだ。一階の売り場もおしゃれな雑貨などが増えて、明るい雰囲気に。

ドブ板通りを歩くと、横須賀ネイビーバーガー、随分と繁盛してるのね。すごい行列でした。賑わってて嬉しい。「売りモノ」って、踏ん張って作り出すものですね。

そのまま横須賀芸術劇場へ向かう。小夢師の同じ高校出身の皆さんがご尽力されている、温かい会でした。

仲入り後、はじめて披露口上の司会をやる。ああ……。上手い司会ではなかったけれど「次なんだっけ!?」みたいにはならずに済んだ。口上の進行がなんとなく身体に染み付いているのは4年間、寄席で楽屋仕事をしたおかげかもしれない。

9月21日:《よこはま旭区落語・演芸祭り》2

第1回「よこはま旭区落語・演芸祭り」、無事終わりましたー。

最終日のサンハート寄席は、近くの店舗や落語会でスタンプを5つ集めないとチケットが入手できないという条件で、「大丈夫かな、お客さんきてくれるかな」と楽屋で心配していたのですが、ふたを開けてみれば大盛況。もしスタンプ3つだったらお客さんがあふれて大変なことになっていたかもしれない。

このお祭りが5回、10回と続いて、横浜の落語スポットといえば二俣川だよねと、横浜にぎわい座と同じくらい有名になればいいな。落語が一部のファンだけでなくより沢山の人に聞いてもらえるようにと、労を惜しまず動いてくれる人がこんなにもいることを嬉しく思う。これだけ大規模のイベントをアイディア先行でいきなりポッとやろうとしても難しく、「希高座」さんが二俣川・希望ヶ丘界隈で小さな寄席をコツコツと継続してきた土壌があってこそ、今回のお祭りに結実したのだなと。

希望ヶ丘高校の生徒さんたちも、スタッフとして様々な場所で働いてくれました。道ゆく人に「寄席いかがっすか〜」って、笑った。ありがとうございます。

相鉄線も数年後にJR線・東急線と直通するようになるし、二俣川はどんどん賑やかになっていくんじゃないかな。地元・横須賀も負けずに賑やかにしていきたい。

めざせ落語人口の拡大。

9月19日:《よこはま旭区落語・演芸祭り》

あさ起きてほどなく二俣川へ。第1回「よこはま旭区落語・演芸祭り」のオープニング落語会に出演しました。

このイベント、相鉄線沿線の二俣川・希望ヶ丘界隈で落語会を多く開いている「希高座」さんが今までやってきた「点」を「線」にして町ぐるみのイベントにして多くの人に落語を聞いてもらおうということで、大型連休の三日間、二俣川駅周辺で多発的に落語会を開催する企画なのです。僕はこちらに前座のころからお世話になっていまして、今回、お祭り規模に拡大したことでいわゆる「ファン」でない「町の人たち」の目に落語がたくさん映るイベントになりそうで、嬉しいです。

さて、初日の午前10時から駅前ホールのサンハートでオープニング落語会。あさ早くからたくさんのお客さんで行列ができていました。やったー。

喬太郎師匠、ぴっかりお姉さんに混じって、第1回の、オープニング落語会の、初っ端に高座に上がりました。ありがてー。

このお祭り、21日(祝・月)まで開催してます。僕はまた3日目のサンハート落語会に出ます。大喜利もあるよ。

9月11日:番町寄席

「番町寄席」足をお運びいただいたお客様、有難うございました。

今回は笑福亭羽光兄さんと柳亭市弥兄さんのお二人とご一緒しました。二ツ目の先輩とご一緒すると本当に勉強になる。いや、真打の師匠の高座を聞いても勉強になるのだけどなんというか、じぶんと同じ「二ツ目」という立場の先輩がどうやって落語に向き合っているか、より肌感覚で感じられるので。

9月8日: 故郷ヨコスカで落語会!

11:00 東横線で横浜、京急線に乗換えて横須賀中央へ。

12:00 三笠通り商店街の地球堂さんに到着。故郷・横須賀で新しく開く落語会。店頭に大きな看板まで出してくださって、いきなりちょっと感動する。会場の2階に上がると、スタッフはおろか会長さん自ら脚立に上って会場の設営までしてくださっていて、心底有難い。着物姿で1階あたりをうろうろしていると、けっこうな人数、往来の人が「きょう落語やるの?」と声をかけてくれる。この商店街は本当、にぎやかで、その真ん中で落語会ができるのは幸運だなあ。地球堂さんのご厚意のおかげ。

13:30 開場すると、高校の先輩方がお客様をいっぱい呼んでくださっておかげで想像以上の人数のお客様がお運びになり、座席を足したりして少し慌てる。

14:00 開演。 「寄合酒」「たぬき」「兵庫船」仲入り「ねずみ」。2時間近くやったけれど、内容としてはとにかく頑張ってる姿を見ていただく感じになってしまった。これが今の精一杯です。

16:30 会長さんから「ぜひ年内に第2回を」というお話をいただき、ホッとする。次回はもっともっと、やらないと。

17:00 お客様に声を掛けられて、軽い懇親会のような感じになり、御馳走になる。

19:00 横須賀の実家に帰宅。きょう一日で、何十人の人にお世話になったんだろうと思う。きっと、ご恩に報いるような落語会にしていきます。