2015年07月

いまどき北海道や九州でも日帰り仕事の世の中、浜松のわが一門会は主催の方の粋な計らいで宿をとらせてもらえる。有難いこっちゃ。

今日の一門会、いつも東京の寄席でお世話になっているお姉さんのご子息、この方が浜松在住なのですが、顔を出してくださって、打ち上げで大いに話が盛り上がりました。初めてお会いしたのですが、あのお姉さんのやさしいこころねをそのまま受け継いでいるような、なんだか初めて会った気がしないような。不思議なご縁です。

師匠から「帰りのきっぷは回数券でわたすから、どんな使い方で帰ってもいい」という有難いお言葉をいただく。

翌日は早々に起き、夜の日本橋亭まで時間があるので足をのばして天竜浜名湖鉄道に乗る。湖畔をトコトコと2時間かけて掛川へ。

師匠・瀧川鯉昇の故郷、浜松での一門会。出演者は総勢10名、時間にして3時間半の番組という、どちらかというと聞くほうが体力のいる会です。

ふつう落語家の師匠と弟子の関係からすれば、仕事ともなれば師匠よりも一本早い電車で現地に入り、改札で師匠の到着を待つというのが一般的です。

うちの一門はだいたい、師匠が先に浜松入りして弟子一行が来るのを改札で待っており、弟子が到着すると「えー……全員、揃ってるか。ひぃ、ふぅ、みぃ……」。

これじゃ引率の先生だよ。

今日は家を出る時間に余裕があったので、東神奈川から京浜東北線に乗って御徒町。上野広小路亭の代演へ。終演後、わたしは代演で今日しか来ないにも関わらず、トリの柳好師匠に御馳走になりました。二ツ目にとっては祝福の慈雨。ことわりや日の本ならば照りもせめ。

帰宅すると、親切な方からの人道支援が届いていた。じゃがいもが一杯。生かされている。

身体が冷たい。僕は落語業界に入ってからけっこう頻繁に引越しているのですが(不可抗力の場合も……)、いつも5月あたりに引越すので、新居の最初の思い出はいつも梅雨。今年も、お天道様が顔を出さず薄暗い部屋で肌寒い思いをしながら荷ほどきをしています。

渋谷で半蔵門線に乗換えて半蔵門へ。国立演芸場の新真打昇進の披露目のお手伝い。お手伝いといっても国立の場合、セッティングその他スタッフさんがやってくださるので、ほぼ先輩方の落語を聴きにいくようなもの。ちょうど(笑福亭)鶴光師匠が本番中だった。鶴光師、うちの師匠、小柳枝師、そして新真打。なんつー面白さだ。高座(舞台)袖で芸人さえ笑っているのだから、お客様も笑わぬはずがない。いい番組を目の当たりにできて僥倖。こういう時、寄席という空間がずっと続いてほしい、続けていかねばと思う。

寄席がはねた(終演)あと、師匠方、二ツ目の若手が揃って打上げ。前座のころは毎日楽屋に詰めて先輩方の話を耳にできたけれど、二ツ目になるとなかなか機会がないので貴重。小柳師匠、御馳走様です。

楽しくて、眠気まるで無しのまま帰宅。おやすみなさい。

横浜に引越してきました。 ついでにブログもはじめました。 ぽつりぽつりと書いていきます。

よろしくお願いします。

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